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「医者が推薦、管理栄養士が推薦」の商品宣伝に問題はないのか?

コンプライアンス企業法務

最近、飲料や健康食品に「医師が推薦」、「管理栄養士が推薦」などの文言の入った商品の宣伝が増えています。

ある商品では、パッケージに、マークとともに「多くの医師が推奨」、「栄養管理士100人が推薦する」、「医師〇〇〇が推薦する」などの宣伝文句が使われています。

何も知らない消費者からすれば、商品の内容を見ますが、それよりも宣伝文言に気を取られ、購入する人も多いでしょう。

実は、医師などの専門家による商品の推薦については、そもそも「薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)」により、個別の商品を推奨する行為は禁じられています。

医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器または再生医療等製品の効能、効果または性能について、医師その他の者がこれを保証したものと誤解される恐れのある記事を広告し、記述し、または流布してはならない(薬機法第66条)。

しかし、これらに該当しない食品や健康食品、日用品、雑貨、などは対象外となっており、医師が推薦、健康管理士が推薦などの宣伝文句が許されています。

従って、医薬品、医薬部外品、化粧品はダメでも、食品や健康食品について、医師や栄養管理士が推薦を行うことは法律上、問題がありません。

しかし、ほとんどの食品や健康食品は、一定量の接種では体にいい作用を働かせるため、医師や栄養管理士の推薦を受けることは難しいことではありません。

本当の健康は、バランスの良い食事と運動であることを認識した上で、自分に足りない栄養書などを補うというのが理想ですが、そのような中身より、宣伝文句を優先して購入してしまうことは問題があると言えます。

医薬品だけでなく、食品や健康食品についても医師や栄養管理士の推薦については、ある程度の規制が必要ではないかと感じます。

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