トップページ > ブログ > サクラサイト商法

ブログ

サクラサイト商法

刑事事件消費者被害

新型コロナ禍で収入が減少し、また副業が国により推進されているなか、副業への関心が強くなっています。

このような状況を背景としてサクラサイト商法による被害者が増加しています。

サクラサイト商法とは、SNSなどで「私は副業で儲かった。」などの話を拡散させ、知りたい人にはその方法を教えるなど善意を装って貴方に近寄ってきます。

副業を求めている人は、その人とやりとりしているうちに、私は最初は儲からなかったが今では月に100万円儲かっているなどの話をし、具体的方法を知りたい場合には、そのようなサイト運営をしている人を紹介すると伝えてきます。

無料で紹介されることが多く、サイトを紹介されててそのサイトに行ってみると、高額な対価を支払えば、月に100万円儲かるノウハウの教材などが購入できるようになっています。

実際にサイト上には良いことが色々と書いていますが、高額な対価を支払いノウハウ情報を購入してみると、とても月に100万円を稼げるような具体的方法の記載がなく、ネット上にあるありふれた情報で情報としての価値はほとんどありません。

更に別の手口では、サポート契約などの名目で、メールやラインなどでノウハウを具体的に指導するというサービスを購入できるようになっているサイトもあります。

副業ノウハウと上手くいかない場合のサポート契約で二重に高額な対価を支払うことになりますが、実際にサポート契約はほとんど有益なアドバイスはなく、酷い場合にはほとんど連絡がとれません。

サイトを調べてもサイト運営者の情報は書いていなかったり、書いてあっても実在しない架空の会社や人物であることがほとんどです。

このようなサクラサイト商法にひっかかってしまった場合には、相手方が実在する人物や法人であれば、まだ回収の余地があります。

しかし、相手方が架空の名称を使っている場合には、高額な対価の回収はなかなか困難となります。

このようなサクラサイト商法は、相手方の経済状況を親切に聞き取り、あなたのためにという善意を装い近寄ってきますが、一度、立ち止まって冷静に考えてみることが必要です。

簡単にお金が儲かる方法はありません。

もしそれが特殊な技術や努力によらないものであれば、誰もが簡単に儲かるはずですが、経済的にそのような簡単な仕組みがあれば、情報化社会の現代では直ぐに他の人が同じことをするため、簡単にお金を儲ける方法も同業者が増え、簡単に儲かる方法ではなくなります。

サクラサイト商法で騙された方は回収が可能な場合もありますので、身近な消費生活センターなどへ相談することをお勧めします。

なお、このようなサクラサイト商法などは刑事犯罪(詐欺罪)に該当するため、安易にこのような商法を始めないように注意して下さい。

「安心」と「信頼」をお客様へ。

みずほ綜合法律事務所(札幌弁護士会所属)は、個人や会社に安心と信頼をお届けしてきました。

20年以上の実績を持つ弁護士が、実績と知識に基づく確かな解決をご提案させて頂きます。

ページの先頭へ