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ガチャ確率操作は違法か?

コンプライアンス企業法務消費者被害顧問弁護士

携帯などのアプリで「ソーシャルゲーム」というものがあります。

ソーシャルゲームは、キャラクターや武器などを用いて、アクションやRPGなどゲームを行うものですが、このキャラクターや武器を取得する方法として「ガチャ」というシステムがあります。

ガチャは、キャラクターや武器を一定の確率で当てるシステム(ここでは「レアキャラ」といいます。)ですが、人気キャラクターや強い武器などについて当たる確率は低く設定されているのが一般的です。時に、1周年記念などと際し、レアキャラが10%などの高確率で出ると表示しながら、実際には何度やってもレアキャラが出ないなどの苦情が非常に多く、問題視されています。

仮に、レアキャラの出現頻度が本当は数パーセントやそれを下回るにも関わらず、10%と表示した場合にどのような法的責任が発生するのか?

例えば、不当景品類及び不当表示防止法(いわゆる「景表法」)では、消費者に誤解を与える優良誤認表示(分かりやすく表現すると「実際の商品やサービスの内容品質を著しく優良と表示すること。)を禁止しています。ガチャでレアアイテムを10%で出るなどと表示し、実際は確率操作し、低確率の場合は、景表法違反となる可能性があります。

景表法に違反すると、刑事罰が加えられる可能性があります。

また、お金をかけてガチャを利用した(いわゆる「課金」)場合は、民事上は不法行為責任や、債務不履行責任などで、使用者に賠償義務を負う可能性や、その他にも刑法上の詐欺罪が成立する可能性があります。

一旦、ガチャの確率操作が発覚した場合、人気のあるソーシャルゲームほどその信用を大きく落とし、その開発・運営に関与している企業に大きな損害を与えることとなるため、企業は十分にコンプライアンスを意識することが重要です。

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