トップページ > ブログ > 死刑執行|当日告知は憲法違反?

ブログ

死刑執行|当日告知は憲法違反?

その他

死刑執行が当日、本人に告知される現在の死刑執行の運用方法は、適正手続きを保障する憲法に違反しているとして、大阪地裁に裁判が提訴されました。

現在の死刑囚に対する死刑執行の告知については、法律で定められた規定はありません

告知の手続きは、1970年代ごろまでは前日までに告知されていましたが、現在は「事前に告知した場合、心情の安定を著しく害する」などを理由に執行の1、2時間前に告知しています。

15日の判決で大阪地方裁判所は、「死刑囚は、当日、告知を前提とした死刑執行を受け入れなければならない立場であり、訴えは確定した死刑判決を実質的に無意味にすることを求めるもので認められない」などとして訴えを退けました。

大阪地裁の判決は、死刑自体は既に適切手続きで確定しており、その実行には幅広い裁量が認められていると解釈して良いかと思います。

本質においては、日本の死刑が実行されるまで、非常に長く、突然、実行されるケースがあり、死刑囚の心理的負担が多いが多いとの心情から提訴された裁判です。

死刑制度の可否の問題と併せて考えていかなければならない問題です。

「安心」と「信頼」をお客様へ。

みずほ綜合法律事務所(札幌弁護士会所属)は、個人や会社に安心と信頼をお届けしてきました。

20年以上の実績を持つ弁護士が、実績と知識に基づく確かな解決をご提案させて頂きます。

ページの先頭へ