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東名高速あおり運転事件:懲役18年

交通事故刑事事件

神奈川県の東名高速道路でおきた「東名あおり運転事故」で、あおり運転をした男性に対し、横浜地裁は、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)により14日、懲役18年の判決を言い渡しました。

あおり運転とは、相手の走行を妨害する目的で、幅寄せ、急停止、クラクションを鳴らすなどの走行をすることです。東名あおり運転では、被告が被害車両のワゴン車の前に割り込んで減速するなどの行為(あおり運転)を4回繰り返し、追い越し車線で停車させ、停止した被害車両に後続の大型トラックがワゴン車が衝突したものです。この事故で、被害車両に乗っていた運転手の夫、その妻は死亡し、その子2人は怪我を負いました。

飲酒運転による交通事故に危険運転致死傷罪が成立する事例は多いですが、この事故までは、あおり運転に対し危険性の指摘はされていましたが、具体的予防策などはとられていませんでした。

あおり運転は、警察庁の発表によると毎年2万件ほどが確認されているとの発表がされています。あおり運転の急停止、幅寄せなどの行為に対しは、現行の道路交通法違反では、罰金などの軽い刑罰でしか対応できなかったため、東名高速あおり運転事故を踏まえて、警察庁では、今年に入り、あおり運転に対し、あおり運転の行為そのものに対し、刑法上の暴行罪(刑罰として懲役刑を含む。)で、積極的に摘発するよう、警察に通達を出し、具体的予防策をとるようになりました。 

ネットの動画サイトでは、他人のあおり運転を動画撮影し、その状態を動画投稿サイトへ投稿するものが数多く見られますが、その様子を見ていると、普段の状態より興奮しやすい状態になっているように感じられます。

あおり運転をされた場合は、相手方が興奮しており正常な話し合いは期待できないことから、即時に安全な場所へ避難し、車から出ることなく、警察へ通報することが安全な対応方法かと思われます。 

あおり運転は、その数の多さや日常的に発生していることなどからすると、今後もその被害に遭われることが予想されます。

あおり運転の被害に遭わないよう予防策をとるとともに、あおり運転の被害に遭われた方などは、お気軽に当事務所(刑事事件交通事故)へご相談下さい。

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