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ビッグモーターの不正請求に見る様々な問題点

コンプライアンス企業法務顧問弁護士

中古車自動車販売大手のビックモーターで、不正な保険金請求をしていることが発覚し、ニュースなどで大きく報道がされています。

ビックモーターでは、事故車を預かり修理をすることを業務としていますが、破損していないヘッドライトカバーを割る、ドライバーで車体をひっかく、靴下をいれたゴルフボールで車体を叩きなどの方法で、事故車を意図的に傷つけ、不正に保険金請求を行っていたようです。

ビックモーターの従業員による内部告発があったようですが、同社ではこれをもみ消した疑いがあります。

保険の不正請求を受けていたのは、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、損害保険ジャパンなどです。

これらの保険会社からビックモータへ従業員の出向がなされており、保険会社がビックモーターに事故車を渡す数に応じて、ビックモーターは、保険会社に自賠責保険を割り当てていたことも報道されており、この事件で、保険会社の信用性も疑われます。

例えば、事故が起きた時に、被害者が自分が普段、使っている修理会社に頼んだ修理料金と、ビックモーターに頼んだ場合の修理料金では、ビックモータの方が安く、保険会社はビックモーターに定期的に事故車両の修理を依頼することで、保険会社もビックモーターの両者が利益を受ける関係がなりたっていた可能性もあります。

どちらが被害者で、どちらが加害者か、視点を変えると両者とも加害者と評価されることも考えられる事案です。

ビッグモーター社は、今回の保険金不正請求事件により、国都交通省から、道路運送車両法違反の疑いで調査を受けています。

また、金融庁から保険業法違反の疑いなどで調査を受けています。

そして、消費者庁から、公益通報者保護法違反の疑いで調査を受けています。

店舗前の街路樹が枯れた件に関しては、自治体や警察が調査を行っています。

ビックモーターは、最初からこのような会社であったのか、成長に伴いコンプライアンスを守らないようになり、法令に違反するようになったのか。

同社で中古車を購入した方も自分で購入した車まで安全なのか気になるのではないかと思います。

企業では、改めて、法令順守やコンプライアンス制度、公益通報者保護制度など内部の法的体制の整備が必要で、これをきっかけに見直しをされると良いかと思います。

中小企業でも、パワハラ、セクハラ、LGBTQなど様々な問題があります。

大きな問題に発展する前に、専門家の弁護士に相談をされるのが良いかと思います。

このような問題でお困りの企業の方がおられましたら、お気軽に当弁護士事務所ご相談ください。

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みずほ綜合法律事務所(札幌弁護士会所属)は、個人や会社に安心と信頼をお届けしてきました。

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