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子供の高次脳機能障害

子供、幼児の高次脳機能障害には注意しましょう!

子供の高次脳機能障害の症状は回復するか

幼児や低学年の子供の交通事故の高次脳機能障害の問題として、将来は症状が治るのではないか?という問題があります。

裁判などで、加害者の方の弁護士からの主張では、今は重い高次脳機能障害の症状(身体障害、知的障害、性格変化など)があっても、将来は幼児や子供の場合は、脳の回復可能性が高く、症状が軽減するのだから、後遺障害の等級や将来介護費用は低下するはずだという内容です。

確かに、一般論として幼児や子供は、成人の人より、脳の神経細胞(神経線維、軸索)が成長過程にあるため、神経細胞が新たに作られ、症状が回復する可能性は高いといえます。

しかし、脳が、本来、正常に発達した場合に作られる神経細胞の量やその繋がりと、事故後に作られる神経細胞の量やその繋がりは異なります。

そして、脳は非常に複雑な仕組みとなっているため、脳の本来予定していた成長と、予定していない場合の成長では、症状が髙く改善するとは言い切れません。

現実に、高次脳機能障害の症状(身体障害、知的障害、性格変化など)が、大きく改善しない幼児や子供が多くいます。

統計的に回復しやすいと、現実に回復がしない、又は、回復が小さいという事とは違う問題です。

従って、将来は、高次脳機能障害の症状が回復し、労働能力が回復する、将来の介護負担や介護費用が低下するという議論は、一般論に過ぎません。

被害者側の弁護士からは、現実に回復可能性が乏しいことを立証するために、高次脳機能障害の症状(身体、知能等)にいて、病院、通所施設、脳画像所見(脳萎縮の程度、脳溝の拡大の程度)、田中ビネー、ウェクスラー検査など、様々な資料を入手し、反論するべきです。

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