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誹謗中傷の削除のご相談前に準備していただきたいこと

誹謗中傷

ブログ、フェイスブック、ツイッター、掲示板などが浸透し、いわゆる「炎上」の問題が多く見受けられるようになってきて、事務所の弁護士も沢山の相談を受けています。

炎上問題には、企業に対する嫌がらせ目的の誹謗中傷や名誉棄損などの投稿や、個人についての個人情報の書き込みなどがあります。

このような、インターネット上の誹謗中傷などの投稿や書込みを削除してほしい、書き込みをした相手を特定したいというご相談が多いですが、今回は弁護士に相談する前に、ご相談者の方に準備していただきたいことを書かせていただきます。

1 事前に誹謗中傷の書き込みがされた掲示版のスレッド(分かりやすく表現すると、問題となる書込みがある掲示板のことです。)から、問題となるレス(1件1件の書込や書込みや投稿内容のことです。)全てを可能な限り確認し、特定していただくこと。

2 確認をしたら、問題となるスレッド全体をプリントアウトしていただくこと。データとして保存して頂いたり、スクリーンショット(画像を保存することです。)の方法でも構いません。

3 該当スレッド以外にも、類似のスレッドがないか確認していただくこと。 もし、類似のスレッドが立っていた場合には、上記1、2 の作業をそのスレッドに対しても行っていただくこと。

スレッドやレスが特定されていれば、書込内容全体に検討を加え、どのような人が書込みをしているのか、複数の人か単独の人か、どのような目的で書込みをしているのか、削除をすることと書込者の特定のどちらをするかなどの検討が行いやすくなります。

データが保存されていない場合には、書込者や投稿者を特定しようとしてもデータが消失していて特定が困難になってしまうこともあります。

また、書き込みが削除された場合には、削除の問題が消えたかのようにも考えられますが、再度違う掲示板や媒体などで同様の行為が行われる可能性が残ります。

さらに、データは、時間の経過で古いものから消えていくため、問題となる書込内容の一部は特定できても、残りが特定できないという問題が生じます。

大変かもしれないですが、弁護士に相談する前に、上のような事前準備をしていただくと、削除や書込み者の特定などの対応をよりスムーズに検討することが出来るため、そのような問題でお困りの際は、ご参考にして下さい。

インターネット上の誹謗中傷についてはこちらもご覧ください。

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