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B型肝炎給付金について

B型肝炎

B型肝炎給付金とは?対象者・金額・申請方法を徹底解説

B型肝炎とは?

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することで発症する病気です。感染経路として、母子感染や血液・体液を介した感染が挙げられます。急性肝炎や慢性肝炎を引き起こし、進行すると肝硬変や肝がんに至る可能性があります。

B型肝炎給付金制度とは?

日本では、過去に集団予防接種で注射器が使い回されたことが原因でB型肝炎に感染した方がいます。これらの方々を救済するため、国がB型肝炎給付金を支給する制度を設けています。

給付金を受け取るための条件

(1) 給付金の対象者

B型肝炎給付金を受け取れるのは、次の条件を満たす方です。

  • 1948年(昭和23年)7月1日~1988年(昭和63年)1月27日生まれ
  • 幼少期に集団予防接種を受けた
  • B型肝炎ウイルスに持続感染している(母子感染ではない)

対象者は以下の3つの区分に分類されます。

  1. 一次感染者:幼少期に集団予防接種やツベルクリン反応検査を受け、注射器の使い回しによってB型肝炎ウイルスに持続感染した方。
  2. 二次感染者:一次感染者の母または父から、母子感染・父子感染によって持続感染した方。
  3. 三次感染者:二次感染者の親から、さらに母子感染・父子感染によって持続感染した方。

また、対象者が亡くなった場合、その相続人も給付金を請求できます。

B型肝炎給付金の金額

B型肝炎給付金の額は、病態や感染経過によって異なります。

(1) 肝がん・肝硬変(重度)

  • 発症から20年未満:3,600万円
  • 発症から20年以上:900万円

(2) 肝硬変(軽度)

  • 発症から20年未満:2,500万円
  • 発症から20年以上で治療中:600万円
  • 発症から20年以上で治療不要:300万円

(3) 慢性B型肝炎

  • 発症から20年未満:1,250万円
  • 発症から20年以上で治療中:300万円
  • 発症から20年以上で治療不要:150万円

(4) 無症候性キャリア

  • 感染から20年未満:600万円
  • 感染から20年以上:50万円

さらに、訴訟手当金(給付金額の4%)検査費用も支給されます。

B型肝炎給付金の申請手続き

給付金を受け取るには、以下の手順を踏む必要があります。

(1) 必要書類の準備

  • 医療記録や検査結果など、B型肝炎ウイルスへの感染経路や病態を証明する書類を用意します。

(2) 訴訟の提起

  • B型肝炎給付金を受け取るには、国を相手に裁判所へ訴訟を起こす必要があります。

(3) 和解の成立

  • 裁判所で国との和解が成立すると、給付金が支給されます。

申請には専門的な知識が必要なため、弁護士に相談することをおすすめします。

B型肝炎給付金の請求期限

B型肝炎給付金の請求期限は、2027年(令和9年)3月31日までです。

期限までに訴訟を提起しないと、給付金を受け取る権利が失われる可能性があるため、早めの対応が重要です。

B型肝炎給付金の相談先

最新情報は、厚生労働省の公式ウェブサイトをご確認ください。また、B型肝炎に関する相談は弁護士事務所でも受け付けています。

当弁護士事務所では、B型肝炎の給付金請求を積極的にサポートしています。お悩みの方は、ぜひ無料相談をご利用ください

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