大型家電などには、収集運搬料金がかかります。

また、これが冷蔵庫やテレビなどになると、家電リサイクル法の対象となり、リサイクル料金の支払いが必要となります。

リサイクル料金は、2025年7月現在の各メーカー料金が公開されており、冷蔵庫の目安額は、小型（170リットル以下）で3740円～5200円程度、大型（171リットル以上）で4730円～5600円程度となっています。

支払い方法は、販売店引取時に「リサイクル料金＋収集運搬料金」を支払う方法、または郵便局で「家電リサイクル券」を購入して指定引取場所に自分で搬入する方法（この場合は収集運搬料は不要ですが振込手数料がかかります）などがあります。

これを無料で引き取るという業者がいますが、本当に無料で良いのでしょうか。

冷蔵庫などの家電の廃棄には、一般廃棄物の収集運搬に、自治体の許可が必要となるため、無許の回収業者は違法の可能性が高いです。

この場合、業者は転売する目的で冷蔵庫を集め、使えない冷蔵庫は、不法投棄をしている可能性が高いと言えます。

このような計算をしないと、業者が有償処分の冷蔵庫を集めるのは、経済的にマイナスとなり、事業が成立しません。

このような違法業者に大型家電の処分を任せると一時的には利益が出ると言えますが、家電リサイクル法に定める「適正な再資源化のプロセス」が実現せず、環境問題で自分や自分の子供に悪影響を与えることになります。

安いほど高いという言葉が正に当てはまる事案だと思います。