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最近、金やブランド品などの買取サービスの宣伝が増えています。
物によっては、新品で買った当時の値段より高い値段がつくことも珍しくありません。
物を売る際には、出来るだけ高い金額でというのは、消費者心理から当然のこととなりますが、そのような買取に際し、消費者は広告を大きな頼りとして判断します。
「高価買取」、「価格保証」、「地域一番」などの広告の表示は、本当なのか?
消費者庁は令和6年度に買取サービスの広告表示に関する実態調査を実施し、令和7年4月に報告書を公表しました。
調査では、広告表示の分析に加えて、消費者アンケートと事業者ヒアリングも行われ、表示に起因する誤認やトラブルの実態が明らかになりました。
① 買取参考価格、買取実績価格の広告表示 業者に対する調査では、実際の商品の購入額は、「商品の状態や時期により大幅に変動する」との回答であり、実際の買取価格が、買取参考価格と著しい乖離がある場合は、景表法の「有利誤認表示」(実際よりも著しく有利であると勘違いすること)に該当する可能性があります。
② 買取価格アップの広告表示 今なら買取価格大幅アップなどの広告を見かけますが、実際には大幅アップする条件は、店頭に細かく記載されているのが大半であり、条件付きであることを明示していない場合や、条件が不明確な場合は、景表法の有利誤認表示に該当する可能性があります。
③買取価格保証の広告表示 「買取価格保証」と広告で表示がある場合は、全てではなく、実際は物の状態、付属品の有無などの条件が存在しています。 条件について明示していない場合は、景表法の有利誤認表示に該当する可能性があります。
④何でも買取の広告表示 「何でも買取り」と広告に表示されている場合、実際には、買取対象外商品が存在します。 このような広告は、「優良誤認表示」に該当する可能性があります。
これだけでも、買取業者の出している広告が、実態と合っていないかが分かります。
このような中古品の場合でトラブルとならないように注意して下さい。
みずほ綜合法律事務所(札幌弁護士会所属)は、個人や会社に安心と信頼をお届けしてきました。
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