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痛みの原因

むち打ちの痛みは何故おこるのか

むち打ちの発生する原因

交通事故で、最も多い後遺症が、むち打ち(むちうち)です。

むち打ちが、首に生じた場合は頸椎捻挫、腰に生じた場合は、腰椎捻挫の診断名がつくことが一般的です。

むち打ちによる、首や腕、手指の痺れ、腰や足、足指の痛みや痺れが発生するのは何故かについて、非常に多い症状ですが、余りお医者さんから話を受ける機会がないと思います。

むち打ちによる痛みや痺れなどが発生するのは、大きくわけて3つの原因があります。

人の身体には、脳から首、腰まで繋がる「脊髄神経」という重要な神経がありあす。この重要な「脊髄神経」の周囲を、椎骨という骨が保護しています。

椎骨は、首の部分でC1からC8まで8個、腰の部分L1からL5まで5つの骨で繋がっています。首や腰が上下、左右、前後、左右の旋回(首や腰が回ること)が出来るのは、これらの骨が、複数の骨が繋がって出来ているためです。

首や腰を上下、左右、前後に動かす時に骨と骨だけでは、骨が衝突し、スムーズな動きはとても無理です。

そのスムーズな動きを可能にしているのが、椎骨と椎骨との間にある「椎間板」とい組織です。

交通事故に遭うと、交通事故の外力によりこの椎間板が変形し、その変形した椎間板が、脊髄神経を圧迫したり、脊髄神経から左右に枝分かれしている神経根という神経を圧迫すると、神経に圧迫が加わるため、痛みが発生します。

例えばC5付近の脊髄神経や神経根が圧迫されると、C5の存在する首に痛みは発生しますが、その他にもC5の神経支配領域の腕に痛みが、C6付近の脊髄神経や神経根が圧迫されると、C6の存在する親指や人差し指に痛みや痺れが発生します。

脊髄神経が圧迫されると身体の両方に痛みや痺れがでますが、神経根は脊髄神経から左右に枝分かれしている神経のため、右側の神経根(右C5神経根)なら、右手の親指や人差し指に痛みや痺れが、左側の神経根(左C5)なら、左手の親指や人差し指に痛みが発生します。

このように、人体の動きを滑らかにする水分を含んだ椎間板が、事故の外力で変形し、変形した椎間板が、脊髄神経やその枝別れした神経根という神経を圧迫するため、首や腰以外にも、各神経の支配領域に痛みや痺れが発生するのです。

水分を含んだ組織を見るのに適したMRIやCTなどの画像を見ると、頸椎捻挫や腰椎捻挫の痛みが何故発生しているのか、椎間板の変形や、脊髄神経の圧迫されているのが見えるため、痛みの原因は分かりやすいです。

ちなみに、画像などで、痛みの発生原因(神経根や脊髄神経の圧迫)が確認できる場合は、後遺障害等級12級になる可能性があり、それらが確認できない頸椎捻挫や腰椎捻挫の痛み(後遺障害)は、14級に留まることが多いです。

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